Rocky Colum of Calgary Walker

ロッキーで遊びすぎ??



 ロッキーに魅了され山遊び無しでは生きられない私。『ロッキーで遊びすぎ??』を通じて山遊びの楽しさをお伝えします。

-Kaba-


#24 Hiking in Heart Mountain
〜雲海のロッキー〜

(2012年5月号)

01 ハートマウンテン.jpg
Heart Mountain
標高: 2135m
標高差: 875m
所要時間: 5時間
レベル: Hiking Expert, Scramble Moderate

谷に住んでいると不思議な現象を体験出来る。『Inversion』、これは気象の逆転現象で、ロッキーでは稀に体験する事が出来る。冷えた空気が谷底に停滞することで温かい空気が押し上げられる現象で、街中より山頂の気温の方が暖かい。特徴としては、早朝から昼くらいまで雲がかなり低い位置に発生して視界が悪くなるが、午後にはスッキリと雲がなくなるというものだ。今回はそんなInversionの日のハイキングである。

『Heart Mountain』、山頂付近がハートマークに見える事からその名が付いたと聞く。1A(旧ハイウェイ)からその山頂を見るとキレイなハート型に見える、なんともかわいらしい山であるが、急斜面が多く、なかなか簡単には登らせてくれない山だ。Exshaw近くのLac Des Arcs(ラックデザーク)付近にトレイルヘッドはある。この日は濃霧注意報が出る程の霧に覆われ、気温は低く、ハイキング日和とは言えない日だった。だが、ハイキングに悪天候は付きものであり、装備を万全にして出発することにした。

02 霧の様子1.jpg04 急斜面のトレイル.jpg標高が上がるほど急斜面になり、汗が異常に出てくる。濃い霧の中では湿気が多いからだ。まるで日本でハイキングしているかの様な錯覚さえし、懐かしくも感じた。さらに登って行くと霧が薄くなっていくことに気がついた。あれ?

03 雲海1.jpg

完全に諦めていただけに、その感動は大きく、霧を抜けた場所からのBow Valleyは感動の雲海!ロッキーで雲海が見れるなんて、そうは無い。自然が生み出す神秘的な現象を横目に疲れが吹き飛んだかの様に軽快に急斜面を登って行く。だが、登りだけのはずが下りもあり、なんだかトレイルの様子がおかしい。ここで再び、あれ?今回は不安が脳裏をかすめた。

05 山頂付近.jpg霧の中でトレイルを間違えたのだろうか?それでもトレイルらしきラインは見えているので、このまま進む事にした。どうやら正規ではなく脇から周るルート、クライマーが利用するルートなのだろう。クライマーにとっては楽しそうな壁が私達には不安の壁に思えた。手に汗する場所も慎重に両手を使い、よじ登って行った。急な岩を越えた先は“天空の城”を想像してしまう様な平原だった。何とも癒されるこの場所は高い壁をよじ登って来たからこそよく見えたのか、天国か?と思える程の安心出来る場所だった。どうやらここが山頂らしく、眺めのよい場所でランチにすることにした。

07 食後のコーヒー.jpgここでまた、あれ?どうやら箸を忘れたらしい。メニューはラーメン。だが、ナイフを使っての箸作りは手慣れたものだ。そして、食後のまったりした時間は欠かすことが出来ず、コーヒーの匂いを漂わせながら景色を楽しむのである。この場所からHeart Mountainの尾根を通り、Grant MacEwan Peakを廻るHeart Mountain Circuitと言う約10kmの尾根歩きのコースも眺める事が出来る。06 尾根1.jpg







高い所に登るとはるか遠くが見えるものである。そう、恐れているのはサンダー・ストーム。風上方向からドス黒い雨雲が迫って来るではないか。まったりとした時間は迫り来る脅威に打ち消され、下山の準備に取りかかった。そして、正規ルートを慎重に下るが途中に別のパーティーが急斜面でスタックしている。そう、この山で一番難しいポイントだ。両手を使い岩山を降りるが、うかつにも足を滑らせた!体を無理矢理反対向きにして背中で滑り降りる様にバランスを保ちながらスピードを殺し、止まった時には3mほど滑落していた。怪我は擦り傷のみだったが、ジャケットやパンツが岩に擦られて穴だらけ。滑落のショックより穴を開けたショックの方が大きく、残念な結果となった。だが、無事で良かったとホッとし、気持ちを落ち着かせようと休憩を取った際に擦り傷の手当てをするがここでまた、あれ?不覚にも消毒液が空である。ファーストエイドキットは毎回内容を確認しようと身を持って学んだのである。

アクシデントもあったが、サンダー・ストームに追いつかれる前に下山する事が出来た。雲海あり、忘れ物あり、アクシデントありと、心に残るハイキングとなった。次回はCircuitに挑戦しようと思う。今回もありがとうロッキー!

08 午後スッキリしたロ...jpg

Kaba
ページの先頭へ

#23 Backcountry in Crowfoot Glacier
〜バックカントリー〜

(2012年4月号)

毎年3月に入ると天候が安定し、バックカントリーには快適な環境となる。それは晴天率が上がり、日照時間も長くなるからだ。今回は人気の観光地『Crowfoot Glacier View Point』からアクセスするバックカントリーだ。この時期のIcefields Parkwayでは静まり返った冬のロッキーを堪能する事が出来る。夏とは全く違う顔を見せてくれるロッキーにワクワクする気持ちが込み上げる。
01 Crowfootを横目にBow Lakeを歩く.jpg
氷に閉ざされたBow Lakeを歩く。ご存知だと思うがBow LakeはBow Riverの水源であり、湖の氷は毎年6月まで融ける事はない。完全に氷が融ける日が毎年大幅に違うため、これを当てるイベントもあるくらいで楽しみのひとつになっている。Crowfoot Glacierを横目に進んで行くと斜面のボトムに到着。広々とした景色を眺めながらの休憩はやっぱり気持ちがよい。



休憩後には大好きな積雪安定性テストの時間だ!『スノーピット』と呼ばれる積雪内部の状態を調べる為の穴を掘る、情報無しにして滑るべからずである。ここでは雪の強度、過去の積雪情報、積雪内温度、レイヤーと呼ばれる雪の層の状態など、必要と思われる情報や実際見た積雪安定性の手掛かり、例えば雪崩発生状況、圧縮破壊、クラックと呼ばれる積雪の遮断面の状況 などをスノープロファイルとして結果をノートに書き込むのだ。そうすることで積雪内部で見つけた情報と積雪安定性の比較検討が可能となる。

03 スノープロファイルを書き込む.jpg 04 書き込みノート.jpg


もちろん、スノーピットひとつでは情報として成り立たなく、方角や斜面の角度によっても異なり、ある程度の典型的な場所での情報を評価課題として判断していくのである。また、いくつかのテストも実行するのだが、私の好きなコンプレッション・テストは毎回欠かすことが出来ない。このテストの好きなところは人の感覚や意見に左右されないところで、1〜30まで数値化する事が出来、数値化する事で他人との情報共有が可能となる。
ロッキーは積雪量が少ない上に冷え込む事が多い、その為に積雪内部の再結晶化が進み、他では見られない程の大きな科学変化を見る事が出来、驚く事も多い。それもまたロッキーも魅力のひとつかもしれない。

02 ハイクアップ風景.jpg05 目的地周辺1.jpg08 今回滑った斜面2.jpg

そして、斜面の端を登る足どりは軽い。なぜなら滑る予定の斜面を眺めながら登るからである。まるでニンジンを吊るした馬の様に頑張れるのである。標高が上がるほどに景色も広がりBow Valleyの美しさを感じられ、もうすぐ滑れるという期待感や緊張感とでいつもの魔法にかかっていくのである。そして誰が最初に滑るか?暗黙の了解でいつものメンバーでは決まっている。最初の人は雪崩のトリガー(雪崩を誘発するきっかけになる人)になる可能性が高く、危険性も非常に高いことから嫌がる人もいるくらいであるが、ファースト・トラックを描けるというメリットがある。さらに、滑り出す前には決まって計画する事がある。それはもし、雪崩が発生してしまったら何処に逃げるかだ。山の地形を調べてセーフ・ゾーンを探し、雪崩の進行方向を予測した上でどの方向か、どの場所かを決定するのである。もちろん残された者は滑る人を見届けるのがベストだろう。

07 滑った斜面1.jpg

仲間に、天候に、雪質に、環境に恵まれた私達はきっと幸せなんだろう。えっ?滑った感想?言うまでもありません。
ロッキー最高です。                                                            

Kaba
ページの先頭へ

#22 Winter Hiking in Kananaskis Country
〜スノーシューハイキング〜

(2012年3月号)

DSC_0054.jpg
Chester Lake(チェスター・レイク)
距離:約10km往復
標高差:310m
所要時間:3,4時間(往復)
レベル:初級~中級
標高:2220m


冬だってハイキングしたい!そんな人へのおすすめスポット『Chester Lake』へ。
ここはカナナスキスの奥、ピーターローヒード州立公園(Peter Lougheed Provincial Park)付近にあり、一年を通してハイキング、フィッシング、マウンテンバイク、クロスカントリー・スキー、バックカントリー・スキー、スノーシューイングなど、様々なアクティビティーを楽しめる場所として知られるトレイルだ。また、冬の山遊びで一番の脅威は雪崩であるが、ここは雪崩の危険性が極めて低い事から安心して遊べる場所としても人気がある。もちろんトレイルから外れる場合はそれなりの装備が必要になるので注意して欲しい。
冬のハイキングにはスノーシュー(Snow Shoe)、日本では『かんじき』、『ワカン』などと同じ様に雪の上を歩くための履物を使う。このトレイルでは急な登りはほとんど無く、綺麗な景色が見られる事から特にこの時期はクロスカントリー・スキーヤーやバックカントリー・スキーヤーが足慣らしに訪れる事が多く、手軽さもこのトレイルの売りだ。

DSC_0065.jpg
夏山とはひと味違う神秘的な雰囲気を漂わせている冬山。一歩山に踏み出すと雪が音を吸収してしまうかのような『無音の空間』を体験出来、忙しい生活に疲れた心を癒してくれる。また、冬山歩きでは持ち物の内容が夏とは少し異なる。例えば、凍結を防ぐため水筒にはお湯を、おにぎりは時に冷凍して食べられない事もあるのでサンドイッチなどが好ましい。そして、休憩中に汗が冷えて余計に寒さを感じるのでダウンジャケットなどを携帯しよう。手袋やニット帽子も登りと下りとで取り替えればさらに快適なハイキングが楽しめるのではないだろうか。


DSC_0057.jpgこのトレイルはChester Lakeへの道と他の周遊コースへの道が最初の分岐で分かれるので間違えない様に注意が必要だ。森林帯を進んで行くと徐々に木が少なくなり、そこまで進むとほとんど平らなトレイルになる。さらに進むと雪化粧の山々が顔を出し、神秘的な景色が広がり、開放感と共にワクワクするなんとも言えない気持ちにさせてくれる場所に辿り着き、そこにChester Lakeは存在する。開放感ある中でのランチは格別で食後はコーヒーで温まる。
ランチポイントからさらに奥へと進むとバックカントリー・スキーには格好な斜面へと行く事が出来、スキーヤーやスノーボーダーが滑ったラインも眺める事が出来る。

繧ウ繝偵z繝シ ・・IMG_3636.jpg雪化粧のロッキーも楽しめる事が盛沢山!春になれば日の入りもさらに遅くなるので安心して山遊びが出来るのではないでしょうか。
みなさん冬のロッキーも楽しみましょう!







【スノーシュー・レンタル】
MOUNTAIN EQUIPMENT CO-OP
LinkIconhttp://www.mec.ca/AST/ContentPrimary/Services/Stores/Calgary/Rentals.jsp
CALGARY OUTDOOR CENTRE
LinkIconhttp://www.calgaryoutdoorcentre.ca/rental

Kaba
ページの先頭へ

SEABORN BANFF

Seaborn Cherry 2012.jpg

http://www.seaborn.ca/

SHIKIJI

四季路

SHIKIJI (1209).jpg

http://www.shikiji.ca/

Sun Life Insurance

Sunlife (0211).jpg

SUSHI BAR MIKI

三喜

SUSHI BAR MIKI(1209).jpg

sushi bar zipang

じばんぐ

ZIPANG (1111).jpg

SUSHI KAWA

寿し川

SUSHIKAWA (1209).jpg

和楽工房

Waraku

Waraku (0811).jpg

http://www.waraku.ca/

和’s

Wa's

WAS(1209).jpg